ナパ・ヴァレーでは、比較的涼しい気候が続いているここ10年ですが、2011年の葡萄の成長期は、朝霧の強い影響を受けたり、低い気温と開花期の予期せぬ雨に見舞われるなど、難しい年となりました。しかし、その厳しい気候条件が、葡萄の成熟期間を引き伸ばし、収穫時期を通常より遅らせることとなり、結果として最高のアロマとフレイバー、さらには成熟したタンニンを育むことができ、新たな力を見せてくれました。ローストしたアーモンドやスパイスのタッチを織り交ぜた、ブラックベリーやカシスの芳醇なアロマたっぷりの香りに、美しく流れるような飲み口。きめ細やかで、緻密なタンニンは良く熟しており、心地よいヴェルヴェットのような舌触りです。フレッシュハーブやミネラリーなアクセントが全体を引き締め、力強くも繊細な長い余韻が続きます。数十年の熟成にも耐えうる力も合わせ持っていると言えるでしょう。
生産地| |
アメリカ カリフォルニア州ナパ・ヴァレー |
醸造家| |
ジェヌヴィエーヴ・ジャンセンズ |
セパージュ| |
カベルネ・ソーヴィニヨン 82% / カベルネ・フラン 18% |
樽熟成期間| |
30ヶ月 |
樽| |
フレンチオーク新樽100% |
容量| |
750ml |
アルコール度数| |
15.0% |
生産量| |
200ケース弱 |
手法| |
グラヴィティー・フロー方式(=全ての工程においてポンプを一切使用せず、重力の力のみで果実やワインを移動させる) 無フィルター、無清澄 |